裁判離婚と協議離婚のどちらが多い?

2024年07月16日

▶1 日本で認められた離婚の種類

日本では、2つのタイプの離婚があります。

一つ目は、当事者の合意による協議離婚です。

もう一つが、合意が得られなかった場合に、一定の事情があることを理由として強制的に実現される裁判離婚です。裁判離婚には、調停離婚、審判離婚、和解離婚、認諾離婚及び判決離婚の5種類が含まれます。

▶2 日本の離婚件数

日本では、年間の離婚件数は減少傾向にあります。

最新の統計によると、令和4年(2022年)には約17.9万件の離婚がありました。

これは、2013年の約23.1万件から減少しています。

▶3 協議離婚と裁判離婚の件数

「協議離婚」の割合は、昭和 25 年の 95.5%から低下を始め、昭和 37 年以降は 90%前後で推移していましたが、平成 16 年以降、再度低下し、80%台となりました。

令和2年は 88.3%となっています。

また、「裁判離婚」を種類別にみると、「調停離婚」は近年低下して令和2年は8.3%です。

一方、「審判離婚」は近年上昇し、令和元年に0.6%だったのが令和2年には1.2%になっています。

このように、件数自体でいうと、協議離婚が圧倒的に多いといえますが、近年協議でまとまらず、裁判離婚に移行しているケースが増えているといえます。

統計の詳細については、厚生労働省の公式サイトで公開されている資料をご覧ください。こちらから最新のデータや詳細な分析を確認することができます。